日 時
令和7年10月22日(水) 19時30分
講 演
演題:「 残存歯の保護と歯列の連続性の維持=歯周治療後の外傷性咬合のコントロール 」
講師: 川崎市開業 内田剛也先生
【略歴】
1986年 日本大学歯学部卒業
1990年 内田歯科医院開設
2014~2022年 日本歯科大学新潟生命歯学部 非常勤講師
2015年~現在 鶴見大学歯学部歯周病学講座 臨床教授
2023年 日本歯周病学会理事
2024年 日本臨床歯科補綴学会 副理事長
日本歯周病学会:指導医(第154号)、歯周病専門医(第337号)
日本歯科補綴学会:指導医(第1225号)
日本顎咬合学会咬み合せ指導医(第742号)
日本顎関節学会認定医(第20号)
日本臨床歯科補綴学会;顎関節と噛み合わせ専門医(第33号)
日本臨床歯科医学会指導医(第30号)
抄 録
歯科治療においては「咬合の維持により健康寿命の延伸」が重要な使命であると思います。
近年「歯の喪失防止」が進む一方で4㎜以上の歯周ポケットを有する割合は45歳以上で過半数と報告されています。そして歯周治療後の健康な歯周組織の維持には「炎症のない歯周組織と安定した咬合」が不可欠となります。しかし歯周治療後のメインテナンス時に抜歯となる原因の第1位が歯根破折であるというAxelssonらの報告から、「残存歯の保護と歯列の連続性の維持」には過重負担となる外傷性咬合に十分な配慮をする必要性を、日々の臨床で感じています。
外傷性咬合との関連性が疑われるものとしてTCH(Tooth Contacting Habit:上下歯列接触癖)・態癖・習慣性咀嚼側などが考えられます。本講演では習慣性咀嚼側については、片側顎関節円板前方転位側と習慣性咀嚼側との一致性についてのMinagiらの報告に基づき、習慣性咀嚼側(関節円板前方転位側)に生じる、動揺を伴う進行した歯槽骨吸収、歯の病的移動や歯肉退縮との外傷的な咬合力との関連性について症例をとおして皆様と考えたいと思います。最後に「外傷性咬合のコントロール」が困難と私が感じた症例に対して留意している事項について、口呼吸と低位舌との関連性にも触れたいと思います。
開催場所
葛飾区歯科医師会館(葛飾区青戸7-1-20 電話:03-3602-0648 FAX:03-3690-4700)
対象者
歯科医師
参加費用
葛飾区会員/無料、都歯準会員/無料、他地区会員/2,000円、非会員/10,000円
申込方法
参加をご希望される方は、お問い合わせメール katshika@lily.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。
※ 講演会に出席される先生はICカードをご持参ください。
問合せ先
葛飾区歯科医師会(葛飾区青戸7-1-20 電話:03-3602-0648 FAX:03-3690-4700)
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