抄 録
日本人の平均寿命に相当する85歳以上の高齢者において、20歯以上の現在歯を有する者の割合は、2011年17.0%、2016年25.7%、2022年38.1%と急増しており、歯の欠損部位についてもデンタルインプラントで補綴されることが多くなっています。つまり現代日本の高齢者は相当数の歯を有したまま、生涯を全うすることが出来るようになりました。しかし、健康寿命を延ばすことが最重要課題となっている現在、歯科においては歯を残すだけでなく、バランスの取れた適切な食事を快適にとることが重要となっています。高齢者の快適な食を支えるためには、歯の本数だけでなく、それに加えて“口の衰え”を軽視しないことの重要性が注目され、「オーラルフレイル」という概念が提案されました。これは “口の衰え”をそのままにしてしまうと、口の機能低下から食べる機能の障害、さらには心身の機能低下までつながる“負の連鎖”が生じてしまうことについて警鐘を鳴らした概念です。
本講演では口の衰え「オーラルフレイル」の重症化が健康にどのような影響を与えるのか、「オーラルフレイル」の重症化を防ぐための口腔管理体制とはどのようなものかを、皆様と 一緒に考えてみたいと思います。
開催日時
10月22日(水)19時30分~21時00分
開催場所
足立区歯科医師会 会館 〒120-0034 足立区千住1-5-5 電話:03-3882-7337
講 演
演 題:オーラルフレイルの重症化を防ぐための口腔管理体制
講 師:北海道大学大学院歯学研究院口腔健康科学分野 高齢者歯科学教室 教授 渡邊 裕 先生
対象者
歯科医師
参加費用
〇 東京都歯科医師会 会員・準会員:無 料
〇 非会員:10,000円
申込方法(必ず事前申込が必要です)
足立区歯科医師会へFAXもしくはメールにてお申込み下さい。
FAX:03-3822-7339
メール:masamitsu1110@ybb.ne.jp
電 話:03-3882-7337
H P:足立区歯科医師会
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