葛飾区歯科医師会主催「第4回 学術講演会」(11月26日(水)開催)受講者募集

日 時

令和7年11月26日(水) 19時30分

講 演

演題:「 Er:YAGレーザーを応用した歯周治療 」

講師:東京科学大学大学院医歯学総合研究科 歯周病学分野 歯周光線治療学 教授 青木 章先生

【略歴】

1989年 東京医科歯科大学歯学部卒業
1989年 東京医科歯科大学歯学部歯科保存学第二講座 研修医・医員
1996年 同・リサーチ・アソシエイト(日本学術振興会研究員)
1998年 同・助手
2003-4年 文部科学省在外研究員(米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)Visiting Assistant Professor)
2011年 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 歯周病学分野 講師
2017年 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 歯周病学分野 准教授
2019年 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 歯周病学分野 歯周光線治療学担当 教授
2022年 明海大学客員教授
2023-24年 東京医科歯科大学副理事(入試担当)
2024年 東京科学大学 同 教授、アドミッションセンター副センター長

抄 録

 近年、レーザーの有する優れた組織蒸散、止血、局所の殺菌・無毒化、組織活性化効果が歯周治療に応用されつつある。当分野では軟組織硬組織の両者に応用できるEr:YAGレーザーを、歯肉組織・根面・骨組織・インプラント表面などの処置に効果的に用い、良好な成績を得ている。
 軟組織治療では、注水下のレーザー照射で、歯肉組織の切開切除や形態修正、色素沈着除去を最小限の熱傷害で安全に効果的に行うことができる。歯周炎やインプラント周囲炎の外科的治療時には、Er:YAGレーザーの応用で骨欠損部のデブライドメントをより容易に確実に行うことができ、術後の良好な治癒を確認し、顕著な骨再生が認められている。
 さらに、非外科的治療において、演者はflapless surgeryをしばしば行っているが、レーザーを応用した方法として、従来のSRPにEr:YAGレーザーを複合的に応用した包括的歯周ポケット治療(Er-LCPT)を行っている。この方法では、ポケット内部の徹底的なデブライドメントに加え、骨欠損のデブライドメントによって骨髄からの出血(骨髄由来細胞の誘導)を促し、同時に周囲組織の活性化を期待するものである。それにより、従来のSRPより良好なポケットの治癒が得られるだけでなく、さらには歯槽骨の良好な再生も確認しており、本法はインプラント周囲治療への応用も可能である。
 今後、レーザーやLEDの炎症抑制や治癒再生促進などの様々な生物学的効果がさらに解明されるに従い、従来の機械的治療に各種の光エネルギーを併用する歯周・インプラント周囲光線治療(periodontal/ peri-implant phototherapy)の役割が増大するであろう。

開催場所

葛飾区歯科医師会館 2階(葛飾区青戸7-1-20 電話:03-3602-0648 FAX:03-3690-4700)

対象者

歯科医師

参加費用

葛飾区会員/無料、都歯準会員/無料、他地区会員/2,000円、非会員/10,000円

申込方法

参加をご希望される方は、お問い合わせメール「 katshika(アット)lily.ocn.ne.jp」 宛にお申込みください。
※ 講演会に出席される先生はICカードをご持参ください。

問合せ先

葛飾区歯科医師会(葛飾区青戸7-1-20 電話:03-3602-0648 FAX:03-3690-4700)

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